ワイアーヘアード・フォックス・テリア

ワイアーヘアード・フォックス・テリア(Wire-haired Fox Terrier)は、イギリス原産のテリア犬種です。「ワイヤー・フォックス・テリア」とも呼ばれています。

ワイアーヘアード・フォックス・テリアの先祖犬種は、イギリスのウェールズ地方にいた古いテリア犬種です。ほかにビーグルや同国原産のセントハウンド犬種も先祖に入っているとされています。

スムース・フォックス・テリアに続いて個別の犬種として認知されるのは19世紀後半になってからですが、先祖犬種であるフォックス・テリアは古くからイギリスで活躍していました。イギリスには各地方に色々な特徴をもつフォックス・テリアがいました。

フォックス・テリアは名の通り、キツネを狩るのに使われていました。足の速いフォックス・ハウンド犬種と組んで狩を行い、フォックス・テリアの役目はキツネが隠れている穴にもぐってキツネを追い出すことと、フォックス・ハウンドが追い詰めたキツネにとどめを刺すことでした。

フォックス・テリアはかつてレッド系の毛色が多かったのですが、獲物と間違って射殺されることが多かったために、白系の毛色が好まれて繁殖されるようになりました。

キツネを追い出して仕留める仕事をこなすために、フォックス・テリアは気性が荒く、あまりペットにはされない犬種でしたが、20世紀になるとペットになるよう改良されようになりました。

そして、フォックス・テリアのなかでもワイアーヘアード・フォックス・テリアという個別の犬種として扱われるようにもなります。

現在もワイアーヘアード・フォックス・テリアはショードッグとしてもペットとしても人気があり、テリア犬種の中で最も世界的に知られている犬種の一つとなっています。

ワイアーヘアード・フォックス・テリアは、しっかりとした骨格をもち、活動的で瞬発力があり、すばやく動くことができます。頭と尾を高くたもった姿勢は毅然としていて、いつも警戒心を怠らない厳格さを感じさせます。

被毛は硬いワイアーコートで二重構造になっています。毛色は白の地に、黒とブラウンの斑があるものが多いです。白の地に、黒もしくはブラウンの2色のものもいます。

性格は典型的なテリア気質で、興奮しやすく、闘争的でやや神経質です。

ワイアーヘアード・フォックス・テリアは、ペットとしても飼育できる犬種ですが、飼育する前にテリア気質を知っておくべき犬種でもあります。

ペット用に温厚な性格に改良されている犬もいますが、一般的にテリア犬種は獲物を攻撃するために改良された犬種です。獲物だと判断したものであれば、主人の大切なペットであっても追いかけ、攻撃してしまいます。子犬の頃から獲物とそうでないものを区別させ、しっかりしつける必要があります。

また、毎日の運動が不可欠です。散歩のほか、自由に走り回るような運動を取り入れるとよいでしょう。

普段は室内で生活させてあげましょう。被毛のお手入れは、週に2~3回コーミングをしたうえで、毎月のトリミングが必要です。ショーに出すのであれば手で丁寧にむだ毛を取り除く「ストリッピング」が必要ですが、ショーに出さないのであればバリカンやはさみなどでむだ毛を取り除く「クリッピング」で十分です。

殺処分ゼロを考えて!!