ランドシーア

ランドシーア(Landseer)は、ニューファンドランドという犬種のなかの、毛色が白黒のものから発展した犬種です。ニューファンドランドと同犬種と分類される場合も多いですが、FCI(国際畜犬連盟)は独立犬種として認定しています。犬種名は本種を好んで描いた画家エドウィン・ヘンリー・ランドシーアからとっています。

ランドシーアの歴史は、ニューファンドランドの歴史と重なっています。ニューファンドランドは、明確な起源はわかっていませんが、ヨーロッパからカナダのニューファンドランド島に持ちこまれたグレートピレニーズなどをもとに、数種の犬種が交配されて誕生したと考えられています。

古くから漁師の手伝いや溺れた人間の救助をしてきました。超大型犬ながら長距離を泳ぐ事のできる体力と肺機能、氷の海で体温の低下を防ぐ厚い被毛など、過酷な気候下で漁師の仕事を助けることのできる資質がそろっています。また、船から船へロープを渡す作業、ボートや積み荷、網を引く作業なども担っていました。

18世紀前後、ニューファンドランド島では犬たちの輸出が相次ぎ、それと同時に「一頭の犬しか飼ってはいけない」という法律が制定されました。この法律によりニューファンドランドのブリーディングに規制がかかり、ブリーダーは拠点をイギリス移します。

ニューファンドランドは、イギリスで人気を集めますが、そのなかでも毛色が白と黒2色の犬が宮廷画家エドウィン・ヘンリー・ランドシーアの目にとまりました。彼はこの毛色の犬を好んで描いたことから、白黒のニューファンドランドは、特にランドシーアと呼ばれるようになりました。

ランドシーアは、体が大きく、がっしりとした骨格を持ちます。ニューファンドランドよりやや足が長いです。

被毛は二重構造で、柔らかく密集した下毛と、硬く長めのまっすぐな外毛からなっています。この分厚い被毛が冷たい水から体を守り、海で溺れている人を引っ張って泳ぐような過酷な作業を可能にしています。毛色はブラック・アンド・ホワイトです。

性格は温厚で、主人に忠実です。子供にも友好的であるといわれています。成長スピードがきわめて速い犬種です。

落ち着いていて、優しく、社交的な犬なので、誰とでも仲よくできます。しかし、家族が危険にさらされていると感じた場合は、家族を守ろうとします。

健康を保つためにも毎日運動をさせる必要があります。適度な散歩や庭などでのちょっとした遊びを取り入れましょう。泳いだり、何かを引っ張ったりすることを好みます。

寒さには非常に強い反面、暑さには弱いです。温暖か比較的寒い気候の地域であれば屋外飼育をしてもよいでしょう。室内ではのびのびと過ごせるスペースを確保し、室内と庭を行き来できるような環境が理想的です。