ラッソ・ヨーロピアン・ライカ

2019-08-14

ラッソ・ヨーロピアン・ライカはどんなワンちゃん?

ラッソ・ヨーロピアン・ライカ(Russo-European Laika)は、ロシア原産の犬種です。ロシアン・ヨーロピアン・ライカとも呼ばれています。

ラッソ・ヨーロピアン・ライカの歴史は?

ラッソ・ヨーロピアン・ライカは、もともとはフィンランドのカレリアン・ベア・ドッグ(Karelian Bear Dog)と同一の犬種でした。カレリア地方に古くから存在していた地犬で、ハンターに広く長く愛されていました。

しかし、ロシア革命が起こり、フィンランドとロシアの国境がはっきりと定められると、国境地帯であったカレリア地方は両国に分断されてしまいました。このとき、カレリアン・ベア・ドッグをどちらの国に所属させるかが問題となり、論争が行われるようになりました。

一歩も譲らぬ論争の末、フィンランド側の犬とロシア側の犬はそれぞれ独立し、別の犬種として発展していくことが決定されました。フィンランドではカレリアン・ベア・ドッグのまま保存されることとなり、ロシアでは改良が加えられ別の犬種として生まれ変わることになりました。

ロシアでの犬種改良は、より強く、猟犬としての資質を高めるよう進められ、獰猛であることで有名なウチャック・シープドッグという犬種などが掛け合わされました。そうして1940年代に誕生したのが本種ラッソ・ヨーロピアン・ライカです。

ラッソ・ヨーロピアン・ライカは、ノウサギやテンなどの猟に使われ、単独で狩ることができます。カレリアン・ベア・ドッグと同じく熊などの猟にも使われます。

この猟で犬は、主人に付き添いながら歩いて獲物を捜索します。発見すると大きな声で吠え、主人に知らせてから獲物を走って追いかけ、追い詰めると噛み止めを行って獲物が逃げられないようにその場にとどめます。そこへ主人が駆けつけると猟銃で止めを刺します。

近年ショードッグとしても注目されるようになってきましたが、現在も多くは実用犬として飼育されていて、原産地ロシアでは人気の高い犬種となっています。しかし、他の地域ではあまり見られない犬種です。

ラッソ・ヨーロピアン・ライカの特徴は?

ラッソ・ヨーロピアン・ライカは、カレリアン・ベア・ドッグに比べるとより猟用に特化し、サイズはやや小さくなっています。日本犬のようなスピッツタイプの犬種で、筋肉質で引き締まった丈夫な体をもちます。耳は立ち耳で、尾は巻き尾です。

被毛は厚いショートコートで寒さに強く、毛色はブラック・アンド・ホワイトのみです。毛色の黒と白の割合は個体差があり、稀にほとんど白であったり黒であったりするものもいます。

性格は主人に対して忠実で愛情深いですが、家族以外にはなつきにくく、攻撃的な態度も見せます。

ラッソ・ヨーロピアン・ライカは生粋の猟犬種であり、猫や小動物を見つけると、猛烈に吠えて追いかけたくなる習性をもちます。初心者には飼育できない犬種です。

警戒心は強く、自分がリーダーと認めたものにのみ服従します。しつけは主人からしか受け付けませんが状況判断力が優れていて、いざという時には家族を命がけで守ろうとする勇敢さも備えています。攻撃性もあるため、飼育の際には必ずしっかりとした訓練をしておくことが必要です。

吠え声が大きく、よく吠えるため、都会や住宅地での飼育はかなり難しいでしょう。主人に何かを伝える時や、来客があった時などによく吠えますが、暇な時や遊んでいるときにも吠えます。吠えは、しつけをしてある程度やめさせることができますが、主人に物事や自分の気持ちを伝えたい時の吠えをやめさせると口封じをされたような状況になり、ストレスがたまってしまいます。ストレスは体調を崩したり、破壊行動に繋がってしまいます。

運動量はとても多く、猟をしない場合は長い散歩をしてたくさん遊んであげることが必要です。