ミオリティック・シープドッグ

2019-08-13

ミオリティック・シープドッグはどんなワンちゃん?

ミオリティック・シープドッグ(Mioritic Sheepdog)は、ルーマニア原産の護畜犬種です。ミオリティック・シェパード・ドッグ(Mioritic Shephred Dog)と呼ばれることもあります。

ミオリティック・シープドッグの歴史は?

ミオリティック・シープドッグは、1359年の記録に登場することから、そのころには既に犬種として存在していた古い犬種であるといえます。その記録には、狂牛に襲われた主人をミオリティックが死闘の末守りぬいたことが記されています。

この犬種は同じくルーマニア原産のカルパチアン・シェパード・ドッグ(Carpathian Sheepdog)とタッグを組んで、クマやヤマネコ、泥棒から羊を守る護畜犬として使われていました。いざという時には外敵と戦って倒すことができる名犬としてルーマニアでは人気がありました。

1981年頃、スタンダード(犬種基準)が設定され、後にFCI(国際畜犬連盟)にも公認されました。しかし、はじめはカルパチアン・シェパード・ドッグと同一の犬種とされていました。しかし、2002年にミオリティックとカルパチアンの違いを再確認する動きが起こり、非常に多くの点で両種が異なっているということが証明されました。これをもとに両種は別の犬種として登録しなおされることになり、2005年に正式に独立犬種として公認されました。

現在もルーマニアでは人気が高く、実用犬として羊飼いに使われるほかにも、ペットやショードッグとして飼育されています。大統領や長官職に就いたことのある人物がよくミオリティックを飼育していることもあり、高貴な犬としても知られています。他のヨーロッパ諸国でも少しずつ飼育されるようになっています。

ミオリティック・シープドッグの特徴は?

ミオリティック・シープドッグは、被毛が特徴的です。やわらかくたっぷりとしたシャギーコート(むく毛)に目まで覆われています。この被毛は、防寒性・防水性に優れ、しなやかであるにもかかわらずヤマネコの爪や牙を防ぎ、ダメージを軽減させることができます。ただし、蒸れやすいので注意が必要です。毛色は純白が人気ですが、グレーの斑が入ることが多いです。

体格は筋肉隆々でがっしりとして、力はかなり強いです。脚は太く長く、首は短いです。目は小さく、マズルは短めです。耳は飾り毛のある垂れ耳で、尾はふさふさした垂れ尾です。

ミオリティック・シープドッグの性格は主人に忠実で温和ですが、護畜犬種なので警戒心が強いです。

ペットとしても飼育されており、家族に危機が迫ったときには命がけで勇猛果敢に戦うので、理想的な番犬になってくれるでしょう。初対面の人や犬に対してはかなり慎重に接しますが、一度打ち解ければ友好的に接してくれます。

運動量は多めです。被毛が厚く、高温多湿な環境下では蒸れて皮膚炎を起こしやすいので、手入れが大変な人はサマーカットを施してもよいでしょう。

かかりやすい病気は大型犬にありがちな股関節形成不全、既出の通り地肌が蒸れて起こる皮膚炎、被毛が目に入って起こりやすい眼疾患などがあります。