マンチェスター・テリア

2019-08-13

マンチェスター・テリアはどんなワンちゃん?

マンチェスター・テリア(Manchester Terrier)は、イギリスのイングランドのマンチェスター原産のテリア犬種です。ジェントルマンズ・テリア(Gentleman’s Terrier)と呼ばれることもあります。

マンチェスター・テリアの歴史は?

マンチェスター・テリアの祖先は、イギリスで人気のあった短毛のブラック・アンド・タン・テリアだといわれています。このブラック・アンド・タン・テリアは少なくとも16世紀には存在していた事が確認されています。

マンチェスター・テリアは、ブラック・アンド・タン・テリアにウィペット(Whippet)、グレー・ハウンド(Greyhound)、イタリアン・グレー・ハウンド(Italian Greyhound)などを交配することで誕生したと考えられています。

19世紀半ば、イギリスのマンチェスター地方では、庶民の娯楽として「ネズミ殺しレース」と「ドッグレース」が盛んでした。これらのレースで活躍していたブラック・アンド・タン・テリアやウィペットが掛け合わされて注目を集め、独立した犬種として扱われるようになりました。

1860年頃にはこの犬種が、繁殖の中心地となっていた地名にちなみマンチェスター・テリアと呼ばれ人気犬種となりました。

「ネズミ殺しレース」が衰退すると、ペット兼ネズミ狩り用の犬として存在し続け、性格面がより穏やかに改良されました。しかし、1898年に犬の断耳が禁止されたことにより人気が落ち、第二次世界大戦後にはたった11頭しか生き残ることができませんでした。

マンチェスター・テリアは、断耳を行わないと異常に垂れ耳が長く不恰好であったため人気が落ちたといわれています。その後、断耳に頼らなくても耳の立った姿にするために改良が加えられていきました。

現在はイギリス国内だけでなく世界的に人気があり、世界中でペットやショードッグとして飼育されています。日本では、トイ・マンチェスター・テリアのほうが人気がありますが、飼育されています。

マンチェスター・テリアの特徴は?

マンチェスター・テリアはコンパクトで引き締まった流線型のボディをもち、スマートな外見の通り運動神経が高く、ネズミ狩りの能力に長けています。マズル・首・脚・胴・尾は長く、耳は耳先が少し垂れている半立ち耳(半垂れ耳)ですが、断耳を行ってドーベルマンの断耳のような立ち耳にする場合もあります。尾はサーベル形の垂れ尾です。

被毛はなめらかなスムースコートで、毛色は通常ブラック・アンド・タンですが、ごく稀にブラック単色の犬もいます。

性格は落ち着きがあり、明るく優しいです。

友好的でしつけの飲み込みも早く、初心者にも飼育しやすい犬種です。ただし、もともとネズミ狩り用の犬種なので、絶対にハムスターなどを近づけてはいけません。

マンチェスター・テリアは活動的な犬種で、しっかりと運動させることが必要です。通常の散歩のほか、足場のよい場所で、リードをはずして遊ばせるとよいでしょう。

屋外で過ごさせるタイプの犬ではありませんが、庭と家の中を自由に出たり入ったりできるような環境を作ってあげることをおすすめします。寝床には暖かくて柔らかな毛布をしいてあげましょう。

被毛の手入れは最小限のもので十分です。

かかりやすい病気は緑内障と血友病ですが、現在は安定したブリーディングが行われているためかかりにくくなりつつあります。