ボルゾイ

2019-08-13

ボルゾイはどんなワンちゃん?

ボルゾイ(Borzoi)は、ロシア原産のサイトハウンド(視覚猟)犬種です。ボルゾイはロシア語で「俊敏(しゅんびん)」という意味です。

ボルゾイの歴史は?

ボルゾイは、13世紀頃からロシアの地犬を改良することで誕生したと考えられています。1650年には既にロシアでスタンダード(犬種標準)が制定されていました。

ボルゾイはかつてロシアン・ウルフハウンドと呼ばれ、その名からもわかるとおりオオカミ狩りに使用されていました。メス1頭、オス2頭の計3頭で一組のボルゾイがオオカミを追い、他の組が他方からも追いかけることで、オオカミを包囲して倒す方法がとられていました。

ロシア革命以前はボルゾイはロシア国犬に指定され、皇帝や貴族が多く飼育していました。何百人もの農奴たちが広大な所有地でボルゾイの飼育に携わり、多くの労力と金銭がつぎ込まれた犬種としても知られています。

貴族の狩猟は大イベントでしたが、皇帝の狩猟ともなるとさらに規模が大きく、100頭以上のボルゾイとフォックス・ハウンド、何百という馬や人などが特別列車で狩猟場に向かうという国家行事でした。

1917年、ロシア革命後には貴族の象徴として民衆に多数のボルゾイが虐殺されました。犬種存続の危機に陥りますが、海外のボルゾイをブリーディングすることで純血種として復活します。

現在は、ペットとしての人気はそれほど高くはありませんが、ショードッグやモデルとして世界中で活躍しています。日本でも飼育されていて、やや人気のある犬種です。

ボルゾイの特徴は?

ボルゾイの背はアーチをえがき、空気抵抗の少ない独特の体形をしています。長い脚で、走るのがたいへん速く、走行速度は50km/hに達します。

被毛は長く、絹糸のように優雅でまっすぐ、またはウェーブがかかっています。この長い被毛は、寒さ雪から体を守るのに役立ってきました。毛色はブルーとチョコレート以外のあらゆる毛色です。

セントハウンド犬種は、主人から遠く離れて自らの判断で行動する必要があったため、従順というよりは、独立心が強い傾向があります。そのため頭が悪いと誤解されることがありますが、人の指示はよく理解します。

また、ボルゾイはサイトハウンド犬種の中では最も人懐こいといわれ、温厚でひょうきんな面もあります。しかし他の動物を見ると攻撃性を表し、猟犬としての性質も備えています。

ボルゾイは普段は物静かで、ゆったりとしていて、疲れて帰宅した主人に静かに寄り添い、おだやかに癒すようなところがあります。吠えることもほとんどないため、ペットに適した性質をもつといえます。

しかし外に出ると、動く物体を見るやいなや、機敏に反応して追走したがります。

毎日、能力を思い切り発揮できる運動をさせることが大切です。長めの散歩だけでもよいのですが、できれば散歩と合わせて、足場のよい所で全力疾走させてあげるとよいでしょう。

ボルゾイの被毛の手入れは、週に2~3回のブラッシングをします。換毛期にはブラッシングの回数を増やします。

温暖な地域では、温かい寝床としっかりした犬小屋さえあれば屋外飼育も可能です。基本的には室内犬として飼い、時々庭で自由に動き回らせてあげるというのが理想的です。

ボルゾイは他の大型犬種と同様に胃捻転には注意が必要です。食事直後の運動は避けるようにしましょう。