ポリッシュ・ローランド・シープドッグ

ポリッシュ・ローランド・シープドッグ(Polish Lowland Sheepdog)は、ポーランドのローランド地域原産の牧羊犬種です。「ポルスキー・オフチャレク・ニジンニ(Polsky Owczarek Nizinny)」などとも呼ばれています。また、「ポン(PON)」という愛称もあります。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグの詳細な生い立ちはわかっていませんが、16世紀には既に存在していたといわれています。祖先は中央アジアで進化したと考えられ、プーリーと推定される牧羊犬などがもとになっているとされています。

ポーランドでは農民の番犬、牧羊犬として活躍し、にらみつけることで羊を従わせることができました。また、羊を襲う害獣には勇敢に立ち向かいました。

第二次世界大戦のなか、大半の犬が命を落とし絶滅寸前となってしまいました。ユダヤ人迫害がこれに拍車をかけ、ユダヤ系の人が飼育していたポリッシュ・ローランド・シープドッグは殺され、多くが犠牲になりました。

戦後、犬種を復活させるために立ちあがった愛好家が生き残った犬を求めてポーランド中を捜索しました。見つかった犬をもとに繁殖が再開され、頭数を徐々に回復していきました。

復活後はポーランドで再び人気の犬種となり、世界中に輸出されました。

現在は、ペットやショードッグ、スポーツドッグとしても人気が出てきています。日本でも、頭数は多くないものの密かに人気のある犬種となっています。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグは、ベアデッド・コリーの先祖となっており、容姿が似ています。

大きな特徴は、長く柔らかいシャギーコート(むく毛)です。口髭や顎鬚も長いです。防寒性が高く、放牧地で活動するのに適しています。毛色はホワイト・アンド・ブラックやホワイト・アンド・グレー、グレーなどがあります。

筋肉質の引き締まった体つきをしていて、脚は短めです。耳は飾り毛のある垂れ耳で、尾はふさふさした垂れ尾ですが、短く断尾されることもあります。

性格は攻撃的な面が無く、温厚で従順、活発で明るい。

家族には優しく、小さな子供や仔犬ともうまくやっていけます。見知らぬ人は警戒しますが、危険が無いと判断すると好意的に接します。しつけの飲み込みは普通ですが状況判断力が優れ、ペットとして飼育しやすい犬種です。

運動量は多めですが、長い散歩よりもフリスビーなどのドッグスポーツを好むようです。

被毛はもつれやすく、毎日丁寧にブラッシングしてあげるとよいでしょう。

かかりやすい病気は運動のしすぎによる関節疾患や、地肌が蒸れておこりやすい皮膚疾患などです。