ボヘミアン・スポテッド・ドッグ


ボヘミアン・スポテッド・ドッグはどんなワンちゃん?
ボヘミアン・スポテッド・ドッグ(Bohemian Spotted Dog)は、チェコ原産の犬種です。「チェスキー・ストラカティ・ペス(Český strakatý pes)」とも呼ばれ、「スポッティー(Spoty)」という愛称で親しまれています。

ボヘミアン・スポテッド・ドッグの歴史は?
ボヘミアン・スポテッド・ドッグは、変わった生い立ちを持っています。
1950年代、チェコスロバキアの科学アカデミーの生物学者によって実験のために作出されました。薬物実験などを与えられるような実験ではなく、異種交配によって遺伝などに関するデータを得るための実験のなかで誕生しました。
牧畜犬種や猟犬種、雑種などを掛け合わせて作出されました。
1970年代の後半に実験が終了すると、科学アカデミーでは繁殖を続ける必要がなくなりました。しかし繁殖をやめると、絶滅させることになります。動物愛護団体や愛好家はこれを非難し、ボヘミアン・スポテッド・ドッグの繁殖は民間の愛好家が担うこととなりました。
その後、少しずつ頭数を増やしていきましたが、現在も世界的には数少ない犬種であるといえます。ほとんどの犬はチェコとスロバキアで飼育され、そこ以外ではほとんど知られていません。

ボヘミアン・スポテッド・ドッグの特徴は?
ボヘミアン・スポテッド・ドッグは体は筋肉質で引き締まり、頭部は小さめです。身体能力と嗅覚が優れています。耳は垂れ耳で、尾は飾り毛の無い垂れ尾です。
被毛はスムースコートですが、比較的寒さには強いです。毛色はホワイト・アンド・カフェオレなどで、ホワイトの地に有色の斑が入っています。
性格は穏やかで忍耐強いです。
ボヘミアン・スポテッド・ドッグはやや気まぐれな面もありますが、遊び好きで自分よりも小さな子供や仔犬ともうまくやっていけます。
ペットとして飼育できる犬種ですが、運動量が多いので犬に時間をかけられない人には飼育できません。スタミナがあり、毎日、長めの散歩が必要です。
ボヘミアン・スポテッド・ドッグは、ネコのように自分の体をなめて毛づくろいをする珍しい犬種です。このため体臭が少なく、フケや抜け毛が舞うことがないので、犬アレルギーや喘息を患う人でも受け入れやすいとされています。
自ら毛づくろいをするので、人が手入れをする必要がほとんどありません。ただし、加齢や歯周病などで唾液が臭くなると、体中に臭いがついてしまうため、数日に一回ほどシャンプーを行う必要が出てくることもあります。

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