ボヘミアン・シェパード・ドッグ

ボヘミアン・シェパード・ドッグ(Bohemian Shepherd Dog)は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、及びチェコ原産の牧羊犬種です。「ボヘミアン・シープドッグ(Bohemian Sheepdog)」、「チョドスキー・ペス(Chodsky Pes)」などとも呼ばれています。

ボヘミアン・シェパード・ドッグは、16世紀頃に誕生しました。

主に牧羊犬として使われ、羊の群れを誘導し管理する仕事を担っていました。原産地では頼りになる作業犬として親しまれていました。

作業犬種らしく、見た目ではなく能力を重視した繁殖が行われてきました。

原産地周辺は、ボヘミア王国の崩壊や世界大戦により、動乱や紛争が繰り返されていました。この戦禍を受け、多くのボヘミアン・シェパード・ドッグが犠牲となってしまいましたが、愛好家の努力によって種として生き延びることができました。

現在も、ボスニア・ヘルツェゴビナとチェコでは人気が高く、牧羊犬としてだけではなくペットやドッグスポーツ用の犬としても多く飼育されています。

また警備犬や介助犬、盲導犬、聴導犬、災害救助犬、警察犬などとして多彩に活躍しています。しかし原産地以外では滅多に見られない犬種となっています。

ボヘミアン・シェパード・ドッグは、筋肉質の引き締まった体つきをしています。身体能力が高く、激しい運動も難なくこなすことができます。嗅覚も優れ、さまざまな訓練を飲み込みもよいためドッグスポーツにも向いています。耳は大きな三角形の立ち耳で、尾はふさふさした垂れ尾です。

被毛は柔らかく厚いロングコートで、首の周りには豊かな飾り毛があります。このため防寒性が高くなっています。毛色はブラック・アンド・タンなどがあります。

性格は陽気で人懐こく友好的です。優しい性質で基本的に攻撃的な面はありません。

ペットとして、さらにはアジリティー競技でも素晴らしいパートナーとなる犬種です。

主人に友好的で、見知らぬ人でも不審者ではないと判断すると愛嬌をふりまくこともあります。また小さな子供や他の犬とも仲良くできます。

学習能力と状況判断力が高く、しつけや訓練をどんどん飲み込みます。

運動量は多いため、犬に時間をかけられない場合は飼育できない犬種です。

かかりやすい病気は股関節形成不全や運動のしすぎによる関節疾患などです。