ペキニーズ

2019-08-12

ペキニーズはどんなワンちゃん?

ペキニーズ(Pekingese)は中国原産の犬種です。中国では「ジンパー(京巴)」と呼ばれています。英語圏ではピーク(Peke)という愛称で呼ばれています。

ペキニーズの歴史は?

ペキニーズの起源については明確には分かっていませんが、チベタン・スパニエルを先祖にもつといわれています。8世紀の唐の時代には宮廷内の文書にすでにこの犬種の記述があり、古い歴史を持つ犬種であることがわかります。

ペキニーズは1000年以上に渡り、宮廷内で寵愛をうけてきた犬種として知られています。中国歴代帝国の宮廷内で飼育され、門外不出の犬とされていました。王族の一員として扱われ、犬に危害を加えた者が死罪になるなど異常なほど大切にされていました。

昔から、現代の「犬種標準」にあたる規準が宮廷内で定められていました。規準に合わない子犬はその後の純血犬の繁殖に使われることはなく、市場で売られ宮廷外で飼育されることもあったようです。

この犬種は仏教と結びつけられ、高貴なものの象徴とされる獅子に似た外貌が好まれ強調されていきました。さらに、寵愛を受けた皇帝の柩を墓に導くのはペキニーズの仕事とされ、1911年の西太后の葬儀では「モータン」と言う名のペキニーズが柩を先導しました。

1860年アヘン戦争で、イギリス軍が北京の宮廷に突入した際に、生きた5頭のペキニーズを発見しました。その後、ペキニーズは中国では絶滅してしまいますが、この5頭がイギリスに渡り、そこで保護されることで今日までその種を保持する事となります。

5頭の内フォーンとホワイトのパーティカラーの1頭がビクトリア女王に献上され、「ローティ」と名付けられて人々の注目を集めました。

ペキニーズはイギリスを経由して多くの国に紹介され、急速に人気を得て、短吻犬種ブームのきっかけを作ったといわれています。

現在は安定した人気を維持し、愛玩犬として、またはショードッグとして可愛がられています。

ペキニーズの特徴は?

ペキニーズの前脚あたりは太く、後脚あたりはやや細めです。前脚は短く、がに股なので、前足を回し身体を横に揺らしながら歩くローリング歩行が特徴です。

被毛は二重構造で、分厚い下毛と、長くて硬めのまっすぐな上毛をもちます。獅子のように、顔に長い毛がかからないのも特徴です。毛色に特に決まりはなく、アルビノ・レバー以外は認められています。顔は黒い方が望ましいとされています。

ペキニーズは犬らしくない犬と言われ、人間に忠実なペットにはなりません。人に媚びる事なく、自尊心が強く大胆で、非常な頑固さも大きな特徴です。

この性格と特異な風貌から、万人好みの犬とは言い難いですが、それゆえ根強い人気があります。

ペキニーズは必要な運動量は少なく、狭い部屋でも飼育できます。屋外をのんびりと歩いたり、室内で遊んだりすることが大好きです。

暑さに弱いので、暑い中、長い時間外にいると熱中症を起こし、命に関わることもあるので、暑い日・地域では冷房の効いた室内で過ごさせましょう。

被毛は下毛が絡みやすいので、こまめにブラッシングし、最低でも毎週ブラッシングをしてあげましょう。

また、感染症を防ぐために、鼻の周りなどにあるしわの間を拭いて、いつも清潔に保つよう心掛けてください。肛門の周りの被毛の汚れも定期的にチェックしてあげましょう。

いびきをかく傾向があります。また目が大きく出ているので、角膜を傷つけやすいです。

体型から椎間板ヘルニアになりやすく、飼育を決めたら、床を滑りにくくし、高い段差をなくす等の対策が要ります。