ブラック・アンド・タン・クーンハウンド

2019-08-12

ブラック・アンド・タン・クーンハウンドはどんなワンちゃん?

ブラック・アンド・タン・クーンハウンド(Black and Tan Coonhound)は、アメリカ合衆国バージニア州原産のツリーイング・ドッグ犬種です。「クーン」はアライグマを指し、本種はアライグマ猟用の猟犬種です。

ツリーイング・ドッグとは、木の上に追いつめて獲物を狩る猟で用いられる犬種を指し、主にアメリカ合衆国、カナダ、メキシコで活躍しています。イギリス原産のセントハウンドが祖先ですが、北米の動物は追い詰められると木に登ってしまうことが多く、ツリーイング・ドッグは木の上に追いつめられた獲物に向かって大きな吠え声で吠え続けられるように改良されています。

ブラック・アンド・タン・クーンハウンドの歴史は?

ブラック・アンド・タン・クーンハウンドは18世紀にアメリカ合衆国で、ブラッドハウンドとイングリッシュ・フォックスハウンドを掛け合わせ、さらにバージニアン・フォックスハウンドというフォックスハウンド犬種などを掛け合わせて誕生しました。

北米東部に位置するアパラチアン山脈の荒れた山間部で、アライグマやフクロネズミ、クマの狩猟に使われていました。ブラッド・ハウンドのように地面に低く鼻をつけて獲物の臭いをたどり、ものすごいスピードで発見します。そして獲物を木の上に追い詰め、猟師がその獲物を銃で射止めるまで吠え続けました。

真っ暗な夜の山中を追跡することもありました。

現在は頭数は多くありませんが、狩猟犬としてよく知られ高い人気を誇っています。ペットやショードッグとしても飼育されています。日本でも少数が輸入され、実猟犬としてイノシシやクマを狩るのに用いられています。

ブラック・アンド・タン・クーンハウンドの特徴は?

実猟タイプとショータイプは別々の繁殖が行われており、互いの容姿は少し異なっています。

実猟タイプのものは頭部が大きめで筋肉隆々の骨太な体つきをしていて、猟犬気質が強いです。

ショータイプは頭部が小さめで、引き締まった体つきで、骨量はやや少なめです。被毛はよりつややかです。猟犬気質はやや抑えられています。

両タイプともに脚は長めです。あごの力は強靭で、力も強く、嗅覚は非常に優れています。耳は大きめの垂れ耳で、尾は先細りの垂れ尾です。

被毛は滑らかなスムースコートで、毛色はブラック・アンド・タンです。

性格は知的で友好的ですが、頑固で独立心が高いです。獲物には勇敢に立ち向かい、狩猟本能が旺盛な猟犬気質があります。

ブラック・アンド・タン・クーンハウンドはしつけは基本的に主人からのみ受けつけ、家庭犬として飼育する際にはしっかりとした訓練が必要です。状況判断力は高く、物分りはよいです。

吠え声がよく響き、運動量が非常に多いため、初心者が飼育するには不向きな犬種です。

何マイルでも走り続けることができる犬なので、ペットとして飼育するには、ジョギングや長めの散歩を取り入れ、時々広場などに連れていって十分運動をさせることが必要です。

臭いを追跡することが大好きで、ちょっとでも獲物の臭いがするとその跡を追いかけてしまうので、遊ばせる場所は完全に管理されたスペースのみに限定しましょう。

被毛の手入れは、時々ブラッシングをする程度で十分です。ほとんどのクーンハウンドはよだれをたらすので、こまめに顔を拭いてあげてください。また、耳の中を清潔に保つよう心掛けましょう。