ピレニアン・マスティフ

2019-08-11

ピレニアン・マスティフはどんなワンちゃん?

ピレニアン・マスティフ(Pyrenean Mastiff)は、スペインのピレネー山脈原産の護畜犬種です。マスティン・デル・ピリネオ(Mastin del Pirineo)やアラゴン・マスティフ(Aragon Mastiff)とも呼ばれています。

ピレニアン・マスティフの歴史は?

ピレニアン・マスティフの起源は、紀元前1000年頃、フェニキア人がイベリア半島へもたらしたチベット原産のチベタン・マスティフだとされています。現在のスペインとフランスとの国境に位置するピレネー山脈でこのチベタン・マスティフが飼育され、地元の犬と交配させることで誕生したといわれています。

主に羊を熊や狼から守るための護畜犬として活躍していました。

1940年代になり、ピレネー山脈の狼が絶滅し、さらに家畜の放牧が縮小されるようになると、護畜犬の需要が減ってしまいました。

第二次世界大戦の影響もあり、ピレニアン・マスティフの頭数は絶滅が危ぶまれるほど減少しました。

1970年代、原産国スペインでピレニアン・マスティフの保存会が設立され、徐々に頭数を回復しました。

1982年にはFCI(国際畜犬連盟)に公認犬種として登録され、その後スペイン国外でも飼育が行われるようになります。日本へは、2001年に初めて輸入されました。

現在は主にペットとして飼育され、ショードッグとして飼育されているものもいます。実用犬としての飼育されるものは少ないですが、原産国スペインなどではまだ見ることができます。絶対数は未だ少なく、大変希少な犬種となっています。

ピレニアン・マスティフの特徴は?

兄弟種の関係がある、同じくスペイン原産のスパニッシュ・マスティフは気温の高い平地に適応するために被毛が薄く短くなっていますが、ピレニアン・マスティフは気温の低い山地への適応のため、厚く長い被毛となっています。

またフランス側のピレネー山脈を原産地とする、外見がよく似たグレート・ピレニーズとはルーツが異なるほか、ピレニアン・マスティフの方が頭部が大きくがっしりしていて、毛色は白一色ではなく、必ず有色の斑が入っています。

ピレニアン・マスティフは筋肉隆々でがっしりとした骨太の体格で、力が強いです。頭部は大きく、マズルも太く短く、あごの力は強靭です。しかし顔つきは優しく、獰猛さはありません。耳は垂れ耳で、尾はふさふさした垂れ尾です。

被毛はロングコートで、密生しているので防寒性がとても高いです。毛色はホワイトを地としてグレー、ブラック、ブリンドル、ブラウン、黄金色、砂色(サンド)などいずれかの色の斑が入っています。

性格は優しくて従順、温厚です。

ピレニアン・マスティフは、主人やその家族に対し忠実です。家族に甘えるのが大好きです。子供や小犬に対しても優しく接することができます。優しい性格ですが、家族に危機が迫った時には勇敢に立ち向かいます。