ビアデッド・コリー

2019-08-11

ビアデッド・コリーはどんなワンちゃん?

ビアデッド・コリー(Bearded Collie)は、イギリスのスコットランド地方原産の牧畜犬種です。

ビアデッド・コリーの歴史は?

ビアデッド・コリーは1514年、ポーランド人の貿易商によってスコットランドへ連れて来られたポーリッシュ・ローランド・シープドッグをもとに作出されたといわれています。

ビアデッド・コリーは、濃い霧が立ち込めるスコットランドの厳しい気候のなかで、牛や羊の群れを管理しながら荒れた広大な土地を走り回る、疲れ知らずの牧畜犬でした。スコットランドでは、長年に渡って不動の人気を誇っており、ビクトリア王朝時代以降は、ショードッグとしても人々の注目を集めることになります。

17世紀頃、本種は大きく分けると2つのタイプに分かれていました。ひとつは、ややウェーブのかかった被毛で覆われ、ブラウンとホワイトのカラーを持っていました。もうひとつはグレーとホワイトのカラーを持ち、これらはボーダー・タイプと、ハイランド・タイプと呼ばれていました。

やがてこの2つの血統は異種交配され、18世紀に今の姿に統一されました。

20世紀になると、2度の世界大戦の戦禍により頭数が激減してしまいます。一時は、絶滅寸前まで追い込まれますが、とある手違いから奇跡的な復活を果たします。

1940年代、オリーブ・ウィルソン夫人という人物がシェットランド・シープドッグの仔犬を飼育しようと考えていました。ところが、スコットランドの農家は手違いによりビアデッド・コリーの仔犬を譲渡してしまったのです。

別犬種だという事に気付いた夫人でしたが、ビアデッド・コリーを大切に育て続け、さらに希少犬種となっていた事を知ると繁殖活動を開始しました。

現在は数を増やし、イングランドやアメリカなど世界中で愛される犬種となっています。ショードッグやペットとして多く飼育され、ハーディング(牧畜)競技に参加する競技犬としても人気を集めています。

ビアデッド・コリーの特徴は?

ビアデッド・コリーは横に細長い強靭なややがっしりした体を持ちます。マズルは短めです。脚も短めですが、軽快に動き、身体能力に優れています。耳は垂れ耳で、尾は垂れ尾です。尾は短めに断尾されることもあります。

特徴的な被毛は、全身から顔全体を覆い、毛質はやわらかく長いです。この被毛は水を弾くため、激しい雨などの悪天候下でも牧畜犬としての仕事をこなすことができます。防寒性も高いです。毛色はホワイト・アンド・ブルーやホワイト・アンド・スチールなどです。

性格は活発で人懐っこく、友好的です。甘えん坊でイタズラ好きな面もあります。また、しつけの飲み込みや状況判断力に優れ、いざというときには家族を守ろうとします。

ビアデッド・コリーは、友好的で他の犬や人とも仲良くできます。子供とも喜んで遊びますが、子供にとっては少々手荒いかもしれません。

牧畜犬種なので、毎日の運動が必要です。ジョギングや長めの散歩、かなり活発な遊びなどをさせます。ハーディング(牧畜)競技に挑戦させてもよいでしょう。

温暖な地域であれば、屋外で過ごさせることができますが、室内を出たり入ったりでき、家族と一緒に過ごせる環境が理想的です。

長い被毛は、1日置きにブラッシングやコーミングが必要です。被毛が目に入らないよう注意しましょう。