バセット・ハウンド

バセット・ハウンド(Basset Hound)は、フランス原産のセントハウンド(嗅覚猟)犬種です。「バセット」という言葉は、フランス語で“短い”という意味の“bas”からきていて、長胴短足という特徴を示しています。

16世紀に書かれたアナグマ猟についての文書が、バセット・ハウンドが登場する最古の記録です。それ以前のいつ頃から存在しているのかは、正確にわかっていませんが、フランスの修道僧がブラッド・ハウンドを含む複数の犬種をもとに、背が低く歩行速度の遅い犬種を目指して作出した犬種が始まりだといわれています。

ウサギ、キツネ、アライグマ、鳥猟などに使われ、古くから貴族の人気を得、フランス、ベルギーなどヨーロッパの国々で王族の庇護を受けてきました。

バセット・ハウンドを使った狩猟は歩いて追うことができます。犬は優れた嗅覚で獲物を追跡しますが、すばやく追いかけてつかまえることができないため、獲物は油断しがちです。逃げようとせず、動作もゆっくりになっている獲物は、銃の標的として狙いやすかったといわれています。

現在は、ヨーロッパでは実猟犬として活躍する犬もいますが、アメリカや日本では多くが家庭犬として飼育されています。

ユーモラスな表情のためか、コミックや広告に利用される事も多く、靴のブランド「ハッシュ・パピー」のマスコットキャラクターとしても世界中に知られています。

バセット・ハウンドは長い胴と短足、床まで付きそうな長い垂れ耳が外貌の大きな特徴です。体高の低い体は、藪の中を駆け抜けるのに適しています。

また嗅覚が発達しいることも特徴で、ブラッド・ハウンドに次ぐ嗅跡能力といわれています。頭部が大きく短足であるため鼻は常に地面に近く、これにより嗅覚が向上するとされています。

被毛は短く密生していて、藪の中をかけ回るときなどに体を守る役割を果たしています。毛色はホワイトの地にレッドの斑があるものや、ハウンドカラー(ブラック、タン、ホワイトの3色)などがあります。

性格は穏やかで献身的で、単独でも集団でも狩りができます。やや頑固なところもあります。

バセット・ハウンドはペットとしても適していますが、吠え声が大型犬なみに大きいことには飼育前に考慮しておきましょう。

運動量は多くありませんが、太りやすい体質なので肥満防止のためにも毎日の運動が必要です。1日に30分~60分ほどの散歩をします。

ヘルニアなどにかかりやすいです。胴長短足の犬種は、抱き方が不適切だと腰などに負担がかかるため、抱くときには片手で胸を、もう片手で腰を抱えるようにして抱きましょう。

被毛のお手入れは簡単ですが、長い耳は水に浸った場合などにウイルスが繁殖しやすく、清潔に保ってあげる必要があります。目やにや涙が出やすいです。

殺処分ゼロを考えて!!