ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー

2019-08-10

ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーはどんなワンちゃん?

ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー(Nova Scotia Duck-Toling Retriever)は、カナダのノヴァスコシア半島原産のレトリーバー犬種です。「トーラー」という愛称で呼ばれることもあります。「トーリング」は、英語で『おびき寄せる』という意味です。

ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの歴史は?

ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバー(以下、トーラー)は、19世紀初期、イギリスからカナダに渡った絶滅犬種レッド・デコイ・ドッグをもとに作出されました。ラフ・コリー、スパニエル種の犬やセッター種の犬、レトリーバー種の犬などを計画的に交配させることによって誕生したといわれています。

トーラーはカモなどの水鳥の猟に使われていますが、その猟手法は独特です。

まず猟師は、水辺に枝やボールを投げ入れます。カモは好奇心旺盛な鳥なので、水面が動くと餌になるものがあるかどうか確かめに来ます。トーラーは、猟師が投げた枝やボールを追いかけたり、飛び跳ねたり、飾り毛豊富な尾を振ったりとふざけた動作をし、カモの好奇心を刺激します。カモがトーラーに注目し、おびき寄せられている間に、猟師が猟銃でカモを仕留めます。最後にトーラーは撃たれたカモを水中から回収します。

この猟はデコイ猟と呼ばれ、キツネが行う動作を真似たものです。

現在、ノヴァスコシア半島では実猟犬としてよりもペットやショードッグとして人気が高く、実用犬として飼われているものは少なくなっています。しかし、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカでも実猟に用いられています。

ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーの特徴は?

トーラーはがっしりした体つきで、広い胸を持ちます。脚の長さは普通ですが、足腰は丈夫で持久力があります。小さめな目はとても優しく、口角は少し上がっています。耳は三角形の大きな垂れ耳で、尾はふさふさした豊かな飾り毛のあるサーベル形の垂れ尾です。

被毛は柔らかいラフコートで、水をよくはじき、水辺での作業によく適しています。毛色はレッドもしくはオレンジの単色か、それにホワイトのマーキングや胸部にパッチが入ったものです。

性格は温和で人懐こいです。仕事柄、人をびっくりさせるような予測不可能な行動を起こすこともありますが、攻撃的な面は全くありません。

また泳ぐことが大好きです。

トーラーはしつけもよく入り、運動量も普通であるためペットとして飼育するにも適しています。忍耐力があり、子供や他の犬とも仲良くできます。

運動は、活動的なゲームをして一緒に遊んだり、何かを取りに行かせたりすると、肉体的にも精神的にも健康が維持できます。

屋外で過ごさせることはできますが、室内で飼育する方がよいでしょう。

被毛は1週間に2回くらいはブラッシングしてあげましょう。