ナポリタン・マスティフ


ナポリタン・マスティフはどんなワンちゃん?
ナポリタン・マスティフ(Neapolitan Mastiff)は、イタリア原産の闘犬種です。「ネオ」や「マスティーノ・イタリアーノ」とも呼ばれています。
とても大きく、特徴的は容姿なので「世界三大恐怖犬種」のトップにも位置づけられています(ほかの二種は、イングリッシュ・ブルドッグと絶滅したイズクウィントリポゾトリ)。マイケル・ジャクソンもナポリタン・マスティフについて『劇的なダイエットを成功させた巨漢。おぞましい外見だが心の底は忠実で愛情深い犬種だ。』と表現しています。

ナポリタン・マスティフの歴史は?
ナポリタン・マスティフの起源ははっきりとはわかっていませんがとても古く、2000年以上は遡るとされています。紀元前350年頃にアレクサンドロス3世にたいそう気に入られたという話や、古代ローマ時代の闘犬や軍用犬で、ローマ軍の進撃とともにヨーロッパ各地に広がったという説が伝えられています。
多くのモロシアン犬種の先祖にもなりました。力強いため、荷車引きや番犬もしていたようですが、闘犬として使用されていた犬種として有名です。
闘犬が禁止されてからは番犬や警察犬、ショードッグやペットなどとして飼育されるようになりました。

ナポリタン・マスティフの特徴は?
ナポリタン・マスティフの最も大きな特徴は全身の皮膚のたるみでしょう。特に頭部は著しくたるんでおり、どこからが頭部なのかわからなくなるほどです。このたるみは闘犬種の特徴で、闘犬で噛まれてもダメージを少なくできるというメリットとなります。
体重が重いことも大きな特徴です。これにより関節の病気や運動のしかたに注意が必要な犬種だといえます。
垂れ耳、垂れ尾ですが、断耳、断尾をすることもあります。
被毛はスムースコートで、毛色はフォーン、ブラック、グレーがあります。
性格は頑固で自立心も旺盛なので、とてもマイペースに行動します。しかし信頼した主人の命令には、忠実に従います。闘犬種であるため攻撃的な面もあります。
比較的、多産な犬種です。24匹の子犬を出産したナポリタン・マスティフが、世界一多産な犬としてギネス記録に登録されたことがあります。
初心者の手に負える犬種ではなく、ナポリタン・マスティフの知識を持ち訓練がしっかりとできる自信のある人でないと飼育できません。
普段は寝そべっていることが多いですが、行動する際は迫力があって俊敏に動きます。力が強いので、小さな子どもとは一緒にしない方がいいでしょう。大人でも散歩の際にはリードで引きずられることがあります。
運動は必要ですが、激しい運動は腰などに負担をかける可能性があります。犬の様子を見ながら運動量を調節しましょう。
よだれの多い事を覚悟し、きちんとしたしつけさえすれば集合住宅などでも飼育できます。

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