スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンド

2019-08-04

スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンドはどんなワンちゃん?

スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンド(Steirische Rough-haired Mountain Hound)は、オーストリア原産のセントハウンド犬種です。「パインティンガー・ブラッケ(Peintinger Bracke)」や単に「パインティンガー(Peintinger)」と呼ばれることもあります。

スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンドの歴史は?

スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンドは1870年から20年もの歳月をかけて作出されました。厳しい環境のスティリアン山脈でも狩りができるセントハウンド犬種を作り出そうと、カール・パインティンガーという実業家が作出に尽力しました。

まず雄のイストリアン・コースヘアード・ハウンド(Istrian Coarse-haired Hound)と雌のハノーヴァリアン・ハウンド(Hanoverian Hound)を掛け合わせ、その交配種の中からよいものを選択して改良を加え、オーストリア原産のセントハウンド犬種を掛け合わせることによって作られました。

スティリアン山脈は気候が険しく、高度が高く、足場もかなり悪いため通常の猟犬種では無難に猟することができない狩猟場です。しかし、スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンドは非常に足腰が丈夫でスタミナがあり、環境への適応力が高いため、スティリアン山脈でも難なく狩りを行えます。本種の仕事は、セントハント(嗅覚猟)で獲物のにおいを追跡し、発見すると主人に知らせることです。

作出後、猟師の間ですぐに人気は高まり、この山岳地帯を狩猟場とする猟師の多くが本種を使役するようになりました。

作出初期の段階から、作出者名からとった「パインティンガー・ブラッケ」という名前で呼ばれていましたが、1889年にこの長い英名がつけられました。現在は、FCI(国際畜犬連盟)に登録されている正式名称は「スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンド」ですが、どちらの名前を使ってもよいことになっています。

今も原産地では人気の高い犬種で、多くは現役の実猟犬として飼育されています。オーストリア国外はもちろん、国内でも見かけることの少ない珍しい犬種です。

スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンドの特徴は?

スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンドは筋肉質の引き締まった体つきで、足腰がとても丈夫で力強いです。ハノーヴァリアン・ハウンドの血を引きますが、サイズが小さくより軽量です。背は平らで、胴も頑丈です。

非常にスタミナがあり、岩などででこぼこした険しい山道も、難なく突き進むことができます。

また、あごの力は強靭で、嗅覚が鋭く、においを追跡して歩き回るのが大好きです。耳は垂れ耳、尾は少し飾り毛のある垂れ尾です。

被毛はイストリアン・コースヘアード・ハウンドから受け継いだ硬いラフコートです。この被毛は非常に丈夫で、雨風や獲物の攻撃から身を守るための鎧の役割も果たしています。毛色はフォーンやウィートン(小麦色)などがあります。

性格は主人に忠実で従順で、落ち着きがあります。知的ですが、やや神経質で狩猟本能が旺盛です。

スティリッシャー・ラフヘアード・マウンテン・ハウンドは主人家族に対しては友好的に接します。しかし、生粋の猟犬種であるため一般家庭で飼われることはほとんどなく、初心者が飼育するのはかなり難しい犬種です。

大きくてよく通る声を持ち、天候が悪くても主人や仲間と連絡を取り合うことができます。この点は猟犬としては非常に優秀な点ですが、ペットとして飼う際には欠点となってしまうので、無駄吠えをやめさせるためのしっかりとしつけを行うことが必要です。

しつけは基本的に主人からしか受け付けません。

運動量は非常に多く、スタミナがあるため、長めの散歩だけでは全く運動量を消化しきれないほどです。駆け足で散歩したり、山や川に連れて行き投げた物をとってこさせたり、ドッグスポーツでたっぷり遊んであげることではじめて消化できます。

かかりやすい病気は関節疾患や過剰な湿気で地肌が蒸れて起こりやすい皮膚病などです。