アメリカン・ラット・テリア

2019-06-17

アメリカン・ラット・テリアはどんなワンちゃん?

アメリカン・ラット・テリア(American Rat Terrier)は、アメリカ合衆国原産のテリア犬種です。

単に「ラット・テリア(Rat Terrier)」と呼ばれることがありますが、絶滅した本種の原種であるイングリッシュ・ラット・テリア(English Rat Terrier)との混同を避けるため、原産国名を冠した呼称を採用しています。

別名は「スクウィレル・テリア(Swuirel Terrier)」。

テディ・ルーズベルト・テリア(Teddy Roosevelt Terrier)は本種の兄弟種で、アメリカン・ヘアレス・テリア(American Hairless Terrier)は本種が元となった犬種です。

アメリカン・ラット・テリアには、サイズによって「スタンダード」、「ミディアム」、「トイ」の三種類があります。

アメリカン・ラット・テリアの歴史は?

アメリカン・ラット・テリアは1890年代にアメリカへ渡ってきたイングリッシュ・ラット・テリアをこの地の狩猟スタイルや気候等に合うように改良して作られた犬種です。改良にはウィペット(Whippet)やビーグル(Beagle)などが使われました。

その結果、脚の長いタイプと短いタイプの2つの犬種が出来上がりました。

このうち、脚の長いタイプの犬が現在の「アメリカン・ラット・テリア」で、脚の短いタイプの犬が「テディ・ルーズベルト・テリア」になりました。

アメリカン・ラット・テリア及びテディ・ルーズベルト・テリアの人気を高めた最大の愛好家は元米国大統領のセオドア・ルーズベルトです。彼は本種の原種のイングリッシュ・ラット・テリアの愛好家でもあり、それによりアメリカン・ラット・テリアとテディ・ルーズベルト・テリアの熱烈なファンでもありました。

安定したブリーディングと知名度向上に大きく尽力し、アメリカン・ラット・テリアとテディ・ルーズベルト・テリアをそれぞれ使って狩猟ゲームを行ったことにより注目を浴びるようになりました。

アメリカン・ラット・テリアは犬種名の通り、農家などでネズミ捕りを仕事としていました。また、スクウィレル・ドッグ(リス猟犬)としてリスを木の上に追い詰めるのにも使われていました。

また、性格の明るさから知名度上昇後はペットとしても飼われるようになり、現代では愛玩犬として飼われることがほとんどとなっています。犬種クラブも存在し、愛好家も多い犬種ではあるりますがFCI(国際畜犬団体)への申請はまだ行われていません。原産国では著名な犬種ではあるが、他国ではあまり知られていない犬種です。

アメリカン・ラット・テリアの特徴は?

アメリカン・ラット・テリアはネズミを屋内から追い回して巣穴に追い詰め、捕獲または駆除するという仕事に適するように作出されたテリアであるため、脚が長くすらりとした体形をしています。

マズルは細く短めであるが、狩猟時にネズミを噛む力はとても強いです。

ボタン耳・垂れ尾で、尾は短めに断尾することもあります。

被毛はスムースコートで、毛色はホワイトの地に茶色やブラックなどのマーキングがあるものなどがあります。

性格は遊び好きで好奇心旺盛です。自己主張が強い一面もあります。また、穴を掘るのが大好きで、個体によっては木登りも好みます。

どちらもネズミ狩りをしていたときの名残りです。番犬としての仕事も担っていた犬種ですので、飼い主との信頼関係の中でさまざまなルールを覚える知能は持っています。また犬自身も、ルールを伴った遊びが大好きです。

アメリカン・ラット・テリアは血筋が狩猟を仕事とした犬種なので、早い時期にどんな行動をとれば飼い主が喜ぶかをきちんと理解させることが大切です。それには飼い主が獲物の種類をきちんと決め、遊びを通して獲物を覚えるようしつけます。

しつけが足りないまま悪条件が重なると、自分より体の小さいペットを全て獲物として捕らえ、得意げに飼い主のところに成果の披露に来る、という悲劇的な事故も起きえます。

そうでなくてもペットのハツカネズミやハムスターなどは絶対に近づけないようにするべきです。もともとの使役上、リスも追い回すため一緒にしない方が良いでしょう。場合によっては小鳥も狩猟対象となります。

殺処分ゼロを考えて!!