アザワク

2019-08-18

アザワク

アザワクはどんなワンちゃん?

アザワク(Azawakh)は、もともとアフリカのマリ共和国に住んでいる遊牧民トゥアレグ族のみが飼育していた特別な犬種です。トゥアレグ・スルーギ(Tuareg Sloughi)と呼ばれることもあります。

アザワクの歴史は?

アザワク

何千年も前にトゥアレグ族が生み出した犬種で、作出にどの犬種が使われたかはよく分かっていません。

マリとニジェールの境界線にあるアザワクバレー地区で、ウサギやガゼル、イノシシなどの狩りで活躍してきました。トゥアレグ族はアザワクを家族の一員として大切に扱い、食事を共にしたり寝床を共有するなど、人間と同じ待遇で生活しています。 

アザワクは狩猟犬として活躍していました。狩りの際アザワクは人と一緒にラクダに乗って移動し、体力を温存して狩りに臨みます。

狩猟方法はまずサイトハウンド種特有の優れた視覚で獲物を探し、発見したらひたすら獲物を追い回して体力を消耗させて弱ったところを仕留めるという非常に体力が必要な方法です。そのため徹底した犬質管理が行われていました。

成犬になるとスタミナと容姿のテストが行われ、合格できなかった犬は去勢されることになっています。これによってアザワクは何千年もの間犬質を保ってきました。

優秀な体力を持つ犬種であるために、アザワクはトゥアレグ族の宝であり、他の地域へ出されることは一切ありませんでした。

しかし、1970年代にトゥアレグ族を襲う凶暴なアフリカゾウを旧ユーゴスラビアの医師が倒して人命を救った事により、お礼として数頭のアザワクが贈られました。

アザワク

この犬を旧ユーゴスラビアに持ち帰って繁殖を行い、これの子孫が世界各地に広まっていきました。そして1981年にアザワクはFCIに公認されました。

アザワクの特徴は?

アザワク

アザワクは頭が小さく、脚や尾が長くスリムな体を持つが、体中の筋肉がよく発達しています。

垂れ耳・サーベル形の垂れ尾で被毛はスムースコート、毛色はレッドブラウンだが、近年は茶系の地にホワイトのパッチがあるものなど他の毛色のものも受け入れられている。目のふちと爪の色はジェット・ブラックです。

とても堅くて、用心深く、見知らぬ人には全く心を開こうとしないため、近寄りがたいような犬です。また、アザワク同士若しくはサイトハウンド同士で集まると優位に立とうとしてケンカを始めてしまう場合があります。

暑さにとても強く、すさまじい体力を持ちながら走るスピードも速く、ドッグレースに出場した際の最高時速記録は65kmにものぼります。

アザワク

最近になって、キツネやジャッカル、イタリアのオオカミ、スルーギなどのみに見られる特異な遺伝子を持っている事がDNAの研究で判明しています。

ジャッカルのようなアフリカのイヌ科動物から分岐した古代犬がルーツであると考えられます。

アザワクは寒さに弱いため、冬季の散歩時には洋服を着せる必要があります。とても丈夫でコートの手入れも楽ですが、非常に多い運動量を消費させる事と諸トラブル回避のための訓練が必要なため、初心者には飼育できない犬種です。

アザワク

自由に生活することを好むので、狭い空間で飼育することは困難です。