アーフェンピンシャー

2019-06-24

このワンちゃんはどんなワンちゃん?

“アーフェン” はドイツ語で『猿のような』、”ピンシャー” は『テリア』のことを意味します。アーフェンピンシャーがサルの顔によく似たテリア系の犬種であるため、このような名前が付けられました。

また、フランスでは「ディヤーブロシオン・ムスタシュ(口ひげをつけた小悪魔)」と呼ばれているようです。

これらの名前は、この犬種の愛嬌のある外観や振る舞いを表すのに役立っています。

体は3cm強ほどの長さの被毛で覆われ、頭や首、胸、お腹、足の部分は少々長めの被毛で覆われています。この長い被毛が、害虫や厳しい外部環境から体を守る役割を果たしています。

アーフェンピンシャーは隠れた人気がある犬種です。そのお猿みたいな顔とちょこちょことした容姿と動きから、思わず抱きしめたくなること間違いなしです。ここでは、アーフェンピンシャーの歴史や特徴、飼い方などを紹介します。

このワンちゃんの歴史は?

アーフェンピンシャーは愛玩犬(トイ・グループ)の中でも、最も古い犬種のひとつといわれています。

17世紀頃までドイツでは、ネズミなどを農場の馬小屋や台所から追い出すために、ネズミ捕りに長けた小型のテリアが使われていました。

実は、その起源についてはよくわかっていません。15世紀頃、オランダの画家たちが描いた絵画のなかに、アーフェンピンシャーによく似た犬がしばしば登場していますが、この犬種の歴史についての確固たる証拠は、今のところこれ以外は出てきていません。

その後、さらにこれより小型のテリアが登場し、愛玩犬として人気を集めていきました。

このワンちゃんの特徴は?

この小型の犬種を、パグ(Pug)やジャーマン・ピンシャー(German Pincher)、ジャーマン・シルキー・ピンシャーと掛け合わせて洗練させ、アーフェンピンシャー(Affenpinscher)が誕生しました。この犬種は、ブリュッセル・グリフォン(Brussels Griffon)など、針金のような硬い被毛を持つ愛玩犬の祖先の犬としても有名です。

この犬種は、元気がよく、俊敏で、賢く、丈夫で小さな「テリアタイプ」です。

アーフェンピンシャーは、その飾り毛と口ひげの生えた隆起した顎から、先述したように「猿のような」表情が特徴です。全体の被毛は固く針金のようで、断耳・断尾され、小さな体にもかかわらず申し分のない均整のとれた犬です。

愛玩犬として改良される以前からマズルはやや短くつぶれていましたが、現在のように平坦なものではなく、いくらかそれが尖っていた中型犬であったといわれています。

また、好奇心旺盛にちょこちょこと機敏に動き回り明朗活発です。いたずらも大好きで、飽きることのない楽しさ満点の犬です。いつもまじめで一生懸命なのに、思わず吹き出すほど間抜けなところのある、とても愛すべき存在です。

飼い主が大好きで、いたずら遊びの最中にも、主人の姿を確認しないと不安になるような、甘えん坊です。その反面、他人には強い警戒心を示すところがあります。

アーフェンピンシャーは、活動的な犬ですが、室内や庭で活発に動くゲームをしたり、リードをつけた比較的短い散歩をさせれば、運動量としては十分です。屋外で遊ぶことは大好きですが、基本的に屋外飼育は向いていない犬種です。

運動をさせるときは、ゲームやボール遊びなどして、スキンシップをはかりましょう。

隠れた人気のあるアーフェンピンシャー

アーフェンピンシャーは、原産地であるドイツで非常によく知られた人気犬種でした。1936年にAKC(アメリカン・ケネル・クラブ)がこの犬種を登録しましたが、第二次世界大戦の勃発によって、人気は徐々に衰えていきます。以来、この犬種はアメリカでもドイツでもあまりお目にかかれない犬種となっています。

一時期、その子孫であるブリュッセル・グリフォンの人気の陰となりつつありましたが、現在も世界的なブームなどに左右される事無く根強く愛されています。日本でもあまり普及はしていませんが熱心な愛好家とブリーダーが居り、1頭30万円ほどで販売もされています。

断尾が禁止されていない国では断尾を行って尾を短く切るのが普通ですが、時に断耳も行って耳を完全に立たせる場合もあります。

なお、2009年の日本国内登録頭数順位は136位中122位であり、順位は低いですが毎年登録があります。

殺処分ゼロを考えて!!