コモンドール

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どんなワンちゃん?
コモンドール(Komondor)は、ハンガリー原産の護畜犬種です。全身を包む縄状の被毛が特徴的です。

このワンちゃんの歴史は?
コモンドールのルーツについてはよく分かっていません。一説にはアジア系遊牧民族が連れていた、大きくて足の長いロシアン・オッタルカが元になっているとされています。また、チベタン・マスティフ(Tibetan Mastiff)の血を引く犬の子孫だとも言われています。1555年に書かれたと思われる古い犬種の資料には、この犬種が当時よりもずっと以前から存在していたと記されています。

コモンドールは、マジャール人によってハンガリーにもたらされました。マジャール人は「ラッカ羊」と呼ばれる縮れ毛の羊を家畜としており、コモンドールはオオカミ、キツネ、クマなどから家畜を守るために必須の犬種でした。コモンドールはラッカ羊に似ていて、群れのなかにまぎれてしまうと、ちょっと見ただけでは区別がつかないくらいでした。

マジャール人の羊飼いから高い評価を得ていたコモンドールは、他の犬種と異種交配されることなく、血統が代々受け継がれていくことになります。

20世紀になっても、この犬種は優秀な護畜犬として活躍していました。そして第二次世界大戦という、犬達にとっても苦難な時代も血統を絶やすことなく生き延びていくことになります。

初めてアメリカに渡ったのは1933年ですが、最近アメリカでは牧畜家の注目を集めています。

世界的にはショードッグとして、品位があって、もっとも印象に残る犬種のひとつと評価されていますが、被毛の手入れが大変難しいといわれ、ハンガリー以外では、珍しい犬種と位置付けられています。

このワンちゃんの特徴は?
コートにばかり目がいく犬種ですがその下は、マスティフのような筋肉隆々でがっしりした体格をしています。マズルと脚は短く太くなっています。胴は少し長めで、耳は垂れ耳、尾は垂れ尾です。耳と尾にも縄状の飾り毛が生えています。

コモンドール最大の特徴は、縄のれんのように垂れた厚く長いシャギーコート(むく毛)です。このコートは狼などと戦う際に牙が体まで入らないようにする鎧のような役割を果たします。

この厚いコートは三重構造になっていて、上毛は粗く硬め、中毛は油分が多く水をはじき、下毛は細かく密生したやわらかい肌毛です。このため、寒さや風にも強くなっています。毛色はアイボリーに限られます。

家畜を守るために猛獣に勝る知能を持ち、強い警戒心も併せ持ちます。

このワンちゃんの飼育方法は?
元来、家畜を管理して警備する目的で繁殖されたコモンドールは、独立心が旺盛で、少々頑固な面を持ち合わせ、自分の意のままに周囲を支配しようとする傾向があります。

家族であれば子供や他の犬に対しても仲良くすることができますが、見知らぬ人や犬に対しては警戒します。

運動量は多めで、毎日十分に散歩させる必要があります。ただし、体重が重いため関節に負担をかけないように注意しましょう。

かかりやすい病気は長いコートが目に入って起こる眼疾患や大型犬でありがちな股関節形成不全、日本のような高温多湿の国で飼育した際に起こりやすい皮膚病・皮膚炎などです。

コモンドールの飼育が大変な点は、縄状のコートの手入れが難しい点です。毛がほつれるのを防ぐために頻繁なシャンプーやブラッシングができません。そのため汚れた部分や死毛は手で切ったり抜いたりします。また時々手でコートの形を整えます。

シャンプーは非常に大変で、シャンプーとお湯を毛に含ませ、両手で縄状の毛を挟むようにすすぐことを繰り返します。タオルで水を拭く際も1本1本丁寧に拭く必要があります。

ドッグショー若しくはペット用の犬は月に1回、実用のものは年に1回のシャンプー行います。

非常に手間がかかるため、ペット用のものはライオンクリップを施されていたり、完全にコートを刈り取る場合もあります。

このワンちゃんの基本情報は?

このワンちゃんの動画が見れるよ
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Posted by Dog-ZooCan.Com